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無事、帰ってきてね!

ウミガメの保護活動についての学習をしました。

3担「名港水族館で7月に触ったあの子ら、どのくらい大きくなったかな。いよいよ明日は放流です。ところで、なんでわざわざそんなことするの?それについて、今日は教えていただきます。」

保護活動と言えば、この方!あかばね塾の渡邉さん。

3,4年生が教えていただきました。

渡「みんな、名港水族館のウミガメ水槽の砂、どこのか知ってる?」

子「赤羽根~!」

渡「えっ!すごい!なんで知ってるの?」

子「水族館で教えてもらった~!」

社会見学で教えていただいたことをしっかり覚えているようです。

カメの種類(リクガメ、ウミガメの違いなど)をガ〇ラで説明してくださったり(海から登場するけど、形はリクガメです)、ウミガメが約2億5000万年前からウミガメとして進化していると聞くと、子どもたちは興味津々の様子。

35年前、あかばね塾を立ち上げたころ、本当なら夜中に上陸してくるはずのアカウミガメが16時くらいに上陸したので、近くにいたみんなで見守っていた時のこと。

渡「産み終わって海に帰る直前に振り向いて前足を3回ぱたぱた動かしたんだよ。何て言いたかったと思う?」

子「バイバーイ!」

渡「そうか、ぼくたちは、頼んだよって言われた気がして感動したんだよ。でも後から専門家に話したら、『卵に悪さするなよ。あっちに行け』じゃないかななんて言われたけどね。」

なんて感動的な話を聞いて、そんなに前から活動を続けていることに頭が下がりました。

渡「上陸して、場所選びに1時間、産むのに1時間、海に戻るのに1時間ぐらいかかります。1度に100個くらい。産み終わったときに砂をとばしてカモフラージュまでするんだよ。でも、浜辺に大きなごみがあったり、消波ブロックがあったりで、卵を産む場所までたどり着けずに戻ってしまうカメも多いんだよ。」

渡「生まれるまで、昔は60日くらいだったけど、砂の温度が高くなったから、今は45から50日くらいだよ。」

子「メスばっかりになっちゃった。」

渡「よく知ってるねえ。」

子「水族館で教えてもらった。」

やりますねえ。

渡「砂の温度が29℃くらいが、オスになるかメスになるかの境目なんだよね。だから、ぼくたちは今、日陰にしたり、水を撒いたりしてみているんだよ。」

渡「生まれた子ガメは、黒潮に乗って、ハワイやアメリカの西海岸まで行って、そこで親ガメになるまで十数年過ごすんだ。そうしたら、また、卵を産みに日本に帰ってくるんだよ。明日放流したカメは、十数年後に戻ってこれるといいなあ。」

そして、次の日。

名古屋港水族館の方が二人、子ガメちゃんたちを連れて赤羽根まで来てくださいました。

一人一匹ずつ渡され、

自分の子を見るような表情。

お家の方も何人もいらっしゃって、一緒に放流してくださいました。

子「がんばれ~!」

自然に応援の言葉が。

波に押し戻されたりする子ガメたちを一生懸命応援しながら見送りました。

その後、海岸清掃を心を込めて頑張り、学校へ。

水族館の方が、みんなの質問に丁寧に答えてくださいました。

水「戻ってこられるのは、5000分の1くらいかな。」

子「え~!」

ショッキングな数字ですが、だからこそ守っていかなければと覚悟を新たにしました。

ご協力いただき、ありがとうございました。