江崎巡査

 

 明治時代に渥美半島でコレラのまん延を防ぎ、殉職した豊橋署田原分署の江崎邦助巡査。江崎巡査は、1886年(明治19年)、渥美半島先端部の堀切村でコレラの防疫に従事。コレラに関する知識がなく、消毒に抵抗する地区住民らを説得し、感染拡大を防ぎました。しかし、自らが感染し、田原市加治町の小屋にこもって、25歳の若さで命を落としました。看病した妻じうも、三日後に19歳で亡くなりました。

衣笠小学校では開校二年目(一九八六年)の学芸会での初演に端を発し、開校十周年目からは毎年、学校劇として子どもが江崎巡査夫妻のことを三十年近く演じ続けてきています。田原の人とまちを愛し、至誠と献身、純愛に生きた、その遺徳を子どもに伝えていくための特色ある教育活動となっています。