田原市立亀山小学校

福祉実践教室

12月2日、3・4年生と5・6年生で福祉実践教室を行いました。

3・4年生は「車椅子体験」です。

講師の先生「車椅子に乗っている人の目線に合わせることが大事です。車椅子を押すことは、荷物を運ぶわけではありません。安全は大事ですが、安心がもっと大事です。」

今日の体験を通して、車椅子に乗っている人が困っていたら、「何か、お手伝いすることはありますか?」と話しかけることができるようになってほしい。講師の先生はそんな願いを子ども達に話していました。

車椅子に乗っている人の気持ちを体験するために、バックで進んでみたり、車椅子の前タイヤを上げてみたりしました。

エレベーターに乗ったり降りたりするときには、バックで進む必要があります。段差を進むときには、前タイヤを上げなくてはなりません。どれも、乗っている人にとっては、とても怖いことがよく分かりました。だから、「ではバックします。後5メートルです。」など、話をすることがとても重要だと教えていただきました。

講師の先生「もし長い階段を登らなくてはならない時、どうしますか?」

子ども達「・・・?」

講師の先生「魔法の言葉があります。それは、『誰か手伝ってください。』です。」

車椅子の補助は、全部一人でやらなくてはならないわけではありません。ちょっと勇気を出して、周りの人に助けを求めれば、必ず手伝ってくれる人はいます。

子ども達は、車椅子に乗っている人の気持ちを感じることができました。いつか何処かで、困っている人に声がかけられたら、素敵だな〜!

5・6年生は「点字体験」です。今日は、田原にお住まいの全盲の方にも来ていただき、お話を聞くこともできました。

全盲の方「私は目が見えないので、何かあったら、遠慮せずに大きな声ではっきりと話してくださいね。」

全盲の方を教室まで連れてきてくださった介助の方は、周りの状況を細かく伝えていました。

子ども達は、この様子を見ることができて、とても勉強になったと思います。

いよいよ点字の勉強です。点字はフランスの少年が考えたものだそうです。そんな話を聞きながら、実際に点字の打ち方を教えてもらいました。

厚紙に点字を打つときには、まっすぐ上から打つようにします。もし間違えてしまったら、平らに戻して、のりで固めてからやり直します。

まずは、「あめ」や「小学校」などの言葉を点字で打ってみます。「あめ」は簡単に打てますが、「小学校」は「しょーがっこー」と打つことなどを教えてもらいました。私達が使っている「ふりがな」とは、少し違いました。

最後は、自分の名前を点字で打ってみました。点字を打つのは、とても大変です。でも、点字のおかげで助かる人もたくさんいると思うと、自然に頑張れます。

町のあちこちに点字はあるそうです。自動販売機にも、缶ジュースにも点字はあります。これまであまり気にもとめなかったかもしれませんが、点字を真剣に学んだ子ども達は、いろいろな所に点字を見つけることでしょう!